◆ACL2▽グループリーグ第5節 G大阪5―0東方(27日・旺角スタジアム)
【関西サッカー担当・森口登生】J1のG大阪が東方を下し、F組首位の座をしっかりと固めた。5発快勝。
自身にとっても、周りにとっても待望の瞬間が訪れたのは、4点リードの後半30分だった。DF三浦弦太からの浮かせたパスを、ペナルティーエリア内でピタリとトラップ。細かいタッチで「らしく」相手DFを交わすと、豪快に右足を振り抜きゴール右隅にたたき込んだ。
今季、神村学園(鹿児島)からプロ入りを果たした。高校時代の成績は、全国高校選手権は1年時4強、2年時8強。3年夏の総体では準優勝し、自身は9得点で大会得点王と優秀選手賞を獲得。22年にU―16で世代別日本代表に初選出されると、翌年にはU―17代表として「U―17アジア杯」でMVPと得点王に輝き、優勝に貢献した。文字通り、世代屈指であり、超高校級。大きな期待を背負い、G大阪に加入した。
2月14日のC大阪戦(パナスタ)、「大阪ダービー」でのシーズン開幕戦でプロデビュー。これ以上ない舞台でプロとして初めてピッチに立ち、果敢にゴールに迫った。
5月23日。取材させてもらっていると「龍之介の代表入り、見ましたか?」と名和田から問いかけられた。6月の2026年W杯アジア最終予選2試合に向け、その日発表されたA代表に、岡山のMF佐藤龍之介が初選出されていた。世代別代表でも、ともにプレーしてきた2006年生まれの同い年。取材の直前に発表されており、確認したことを伝えると「久しぶりにこんな刺激というか。自分たちの世代もそろそろ来ているなと感じる。狙わないといけないところですし、さっき『頑張れよ』と連絡は取ったんですけど…やっぱり悔しかったですね」。負けん気の強さがにじむ表情だった。
その後もリーグ戦での出場はなく「ここまで試合に出られなかったのはサッカー人生で初めて」だったという。日々悔しさ募らせた一方「落ち込んでいるとか、そういう訳ではないです」と現状を受け止め、鍛錬を積んだ。
公式戦の翌日、試合に出られなかった選手で行う練習が一番激しいと話す。もちろん、全員が次戦でのチャンスを少しでもつかむため。「高校の時だったら出られなかった時に『なんでだよ』って人に矢印を向けることが多かったと思う。でもそういう選手はなかなかいない。自分もまだまだ足りないと思い知らされる部分がある。メンタリティーだったりは、試合に出ていない時だからこそ強くなっているというか、向き合い方が変わっていると思う」。MF倉田秋、GK東口順昭らベテランをはじめ、先輩の背中を見て学ぶことも多々あった。FW南野遥海らと、筋トレや全体練習後の居残り練習は日課。体の厚みは、見る度に増していった。
「やり続けるしかない」と積んできた日々が、まず1つ実を結んだ。東方戦ではプロ初となる公式戦フル出場で、何度も、何度もゴール前に入り続け、同初得点。

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