J1柏は28日、柏市内で次節の新潟戦(30日・デンカS)へ向けた調整を非公開で行った。リカルド・ロドリゲス監督は、新潟が第36節の神戸戦(2△2)で2点ビハインドの状況から追いついたことに言及しつつ「しっかり集中して、攻守にわたって素晴らしい試合をしないと勝てないという緊張感を持って試合に臨まないといけない」と気を引き締めた。

 8日の名古屋戦(1〇0)から20日。ロドリゲス監督が「休めるのはプラスだが、試合勘を失ってしまう危険性があった」と語るように、3週間の中断期間の中でゲーム形式の練習を多く実施。中断期間の最初の週末には「攻撃を全選手にフォーカスさせる」チーム内での紅白戦、先週末には新潟戦を想定した非公開のトレーニングマッチを行い、通常のリーグ戦と同じ流れで中断期間を過ごした。

 チームはリーグ戦の残り2試合で首位の鹿島と勝ち点1差の2位。鹿島が同時刻に行われる東京V戦に勝利し、柏が新潟に敗れた場合、その時点で鹿島の優勝が決まるため、逆転優勝の可能性を高めるためには勝利が必要になる。一方で、勝てば鹿島へのプレッシャーにもなり、来季のアジア・チャンピオンズリーグエリートへの出場権も獲得できる。

 新潟は既に来季のJ2降格が決定。6月15日の横浜FM戦(1〇0)以降、リーグ戦17試合で勝利がない状況が続いているが、柏は新潟に23年以降5試合連続で引き分けに終わっており、決してあなどれる相手ではない。指揮官も「他の国では降格が決まったチームは気持ちが切れて、全く勝利にこだわれないプレーが見受けられるのが当たり前だが、日本でそのようなチームを見たことがない。特に、日本はホームでの最終戦を重要視する文化がある。そして今回、新潟にとってはホーム最終戦。選手たちもサポーターたちもモチベーション高く臨んでくると思うので、決して簡単な試合になるとは全く思っていない」と強調した。

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