◆明治安田J1リーグ ▽第37節 新潟1―3柏(30日・デンカS)

 柏は敵地で新潟に3―1で快勝した。最終節でのリーグ優勝に望みをつなげる白星にリカルド・ロドリゲス監督は「相手で我々のビルドアップ、プレスをうまくはめて、阻止しようとしてきたが、それを選手がピッチ内でうまく解決した上で、複数ゴールができた」とうなずいた。

その上で「もう少しゴールが取れた。同時に、1失点も避けられた」と決して満足はしなかった。

 この試合はエースの活躍が光った。6試合ぶりに先発したFW細谷真大は前半20分に相手選手に囲まれながら先制点を決めると、同45分には追加点も獲得。さらに後半10分にはMF中川敦瑛のパスから3点目も決め、自身初のハットトリックを記録した。クラブとしても2020年7月26日の仙台戦で、同年のMVPに輝いた怪物FWオルンガが決めて以来5年ぶりの快挙となった。

 3週間の中断期間に行われた紅白戦でも、細谷はハットトリックを達成。「チーム内での拮抗したポジション争いが垣田と細谷の間であるが、現在や細谷の方がより良いパフォーマンスをしていた」と先発で起用することを決断した。采配が見事に的中し「期待に応えるような形でハットトリックを決めたのは、とてもうれしく思う」と話した。

 首位の鹿島が東京Vに1―0で勝利したことで、勝ち点差は1のまま。優勝は鹿島の結果次第となる。最終節の相手は町田で、敵地で対戦した際は0―3で完敗。

ロドリゲス監督は「最終節に希望を残すことが出来た。最終節、全てをかけて勝利を目指したい」と言葉に力を込めた。

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