日本陸連は1日、ダイヤモンドアスリート第12期の認定式・修了式などを都内で行い、女子中長距離のドルーリー朱瑛里(津山高)、男子110メートル障害の古賀ジェレミー(東京高)、男子3000メートル障害の永原颯磨(順大)らが出席。ドルーリーは「これまでの私は、決して順調にいくことばかりではなかった競技人生でした。

でもその中で挑戦し続けること、自分自身と向き合い続けることを大事にここまで競技を続けてきて、今この場にいると思います」と心を込めて話した。

 岡山出身のドルーリーは鶴山中3年時に出場した都道府県対抗女子駅伝で17人抜きの快走を見せ、注目を集めた。津山高入学後も1500メートルで活躍。1年時の全国高校総体で3位、昨年4月のU20アジア選手権で金メダル獲得し、U20世界選手権にも出場した。

 現在は3年生で、来年から米ワシントン大に進む。「来年からワシントン大学に進学し、新しい挑戦が始まります。海外の新しい環境になり、言語や文化が違う中で、どんな自分になっていくか、今は素直に楽しみな気持ちでいっぱいです。これまでいろいろな困難がありましたが、世界で活躍する選手になるということだけでなく、人として応援してもらえる選手になれるよう全力で競技をしていきたい。日本から世界に一歩ずつ挑戦していきたい」と力強く意気込んだ。

 ダイヤモンドアスリートとは、国際大会での活躍が大いに期待でき、国際社会に貢献できる次世代の競技者を強化育成する日本陸連の活動。2014年から展開しており、修了生には女子やり投げの北口榛花(JAL)、男子100メートルのサニブラウン・ハキーム(東レ)、男子走り幅跳びの橋岡優輝(富士通)ら世界で活躍する選手らが名を連ねている。

 この日は22、23年世界陸上ファイナリストのサニブラウンがプレゼンターとして登場。

「皆さんがこれからの陸上競技の中心になって戦う選手たちだと思います。ダイヤモンドアスリートで培ったものを生かして、チャレンジし続ける心を忘れないで、これからも頑張って欲しい」などと熱いエールを送った。

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