大会初の関西対決となった全日本大学アメフト選手権決勝・甲子園ボウル(14日)の会見が1日、同球場で行われ、関学大(関西1位)と対戦する立命大(関西2位)は2連覇への秘策をにおわせた。昨季は9年ぶり9度目の学生日本一に輝いたが、今季は関西学生リーグ最終節(11月9日・万博)で3―24と関学大に完敗。

OBの高橋健太郎監督(44)は「10回やって1回勝てるかの相手だが、その1回を甲子園に持ってきたい。同じことをしても勝てない。ミスを恐れず戦う」と玉砕も覚悟のビッグプレーを示唆した。

 その下地はある。準決勝・早大戦(11月29日・えどりく)では第2クオーター、エースQB竹田剛(4年)=大産大付=のロングパスから、今大会に入って調子を上げているWR木下亮介(4年)=箕面自由学園=が好捕、独走する計74ヤードのタッチダウン。アウェーで快勝し、聖地に戻ってきた。

 DB今田甚太郎主将(4年)=駒場学園=は「僕らの強みはノリと勢い」と言い切り、02、03年度甲子園ボウルとライスボウル連覇時DBだった高橋監督も「きょうから熱い2週間を過ごします」とニヤリ。大舞台への鍛錬と最高のフィナーレを見据えた。(田村 龍一)

 〇…関学大は2年ぶり35度目の学生日本一へ一戦必勝で臨む。DL前田涼太主将(4年)=箕面自由学園=は甲子園ボウル初の関西対決にも「気にしていない。目の前の試合を勝ちきる。11人で泥くさく戦う」と浮わつかず。

リーグ戦に続いて立命大攻撃陣を封じ、昨季失った覇権を奪回するつもりだ。

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