ラグビー・リーグワン2025―26シーズンの開幕会見が2日、都内で行われた。1部で3連覇を目指すBL東京からはFWリーチ・マイケル(37)主将が出席。

3日に27年W杯オーストラリア大会の組分け抽選会を控える中「オールブラックスと対戦できたら最高」と、母国であり王国ニュージーランド(NZ)との同組をにらんだ。史上初5大会連続出場を目指すW杯を集大成とする覚悟も示し、新シーズンに臨む。

 新シーズンを前に、日本ラグビー界のレジェンドが熱っぽく語った。開幕会見前の囲み取材。27年W杯の組み分け抽選会を3日に控え、リーチは「オールブラックスと(同組に)なったらいいと思う」とサラリと言った。世界ランク2位のNZは、優勝3度の王国だ。それでも「戦いたい」と、思いを隠さなかった。

 NZ出身の37歳が2011年から重ねたキャップは92。5大会連続W杯出場なら日本初で「多分、出れば最後になると思う」と言う。“最後”を問われると「そんなこと思っていない」と即座に否定したが、秘める覚悟は本物。「日本がいつか、オールブラックスに勝つ夢を持っているので。そこ(W杯)で戦えたら最高」。

11年W杯は7―83で完敗した相手からの初金星を、本気で狙っている。

 11月の欧州遠征は負傷で途中離脱したが、南アフリカ(7●61)、アイルランド(10●41)と世界トップとの実力差を痛感。「全てで圧倒された」とフィジカル強化のため、タックル練習の用具一式を自費で注文した。首強化の装置も含めて総額約33万円で、クラブハウスにまもなく届く。

 3連覇を目指すリーグワン12月14日の埼玉戦(味スタ)で幕を開ける。「今シーズン、本当に厳しくやっていきたい。勝てるように、僕も裏で頑張らないといけない」とリーチ。個もチームも磨きをかけていく。(大谷 翔太)

 〇…2025―26シーズン後にチームが譲渡される東葛のフランカー・大和田立(33)は「NECグリーンロケッツ東葛として最後。大事なシーズンになる」と神妙に語った。日本選手権3度優勝の名門。チームは8月の譲渡検討開始の発表後、選手で話し合い結束力を高めたという。

大和田は「1部昇格、2部優勝という目標を明確にした。そこをかなえていけるように、やっていきたい」と、新シーズンを見据えた。

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