プロレスリング・ノアは2日、東京ドームシティ バイキングゾーン芝生広場で来年1月1日の日本武道館大会で行うGHCヘビー級選手権試合の公開調印式を開催した。

 王者・Yoshiki InamuraがOZAWAと2度目の防衛戦。

リングで行われた公開調印式で9・8後楽園ホール大会以来の復帰戦となるOZAWAは、松葉杖をついた登場。そして「日ごろの感謝の気持ちを込めてですね、Inamuraさんにカステラの方を持ってきましたので、こちらを食べていただきたいなと思います」と王者へ改心カステラをプレゼントした。

 これにInamuraは

「ありがとう。サンキュー」と感謝し、カステラをほおぼり「ベリースイートでベリーデリシャスです」と堪能した。さらにOZAWAは「1月1日、全力でピュアでフェア&スクエア、正々堂々ですね。NOAHらしい戦いをしていきたいと思いますので、よろしくお願いいたします」と誓った。

 王者はOZAWAを「スイートな後輩、ミスターOZAWAと日本武道館、ニューイヤーショーですね。そちらでミスターOZAWAも言ってるとおりフェア&スクエアで、ピュアで、そしてホットでいてクールなNOAHらしいGHCヘビーウェイトの戦いをしたいと思います。そうできるとミーはトラストしていますよ」と宣言した。

 その後、2人が同時期に武者修業したロンドンでの生活などを記者から聞かれ和やかなムードで調印式は展開した。また、OZAWAはデビュー戦の相手がInamuraだったことを聞かれ「Inamuraさんが自分のデビュー戦で、前インタビューされた時も触れたんですが、デビュー戦の思い出なんて記憶にないんですね。ガッチガチだったし、ホントとにかく緊張してね、デビュー戦の時の思い出こそないんですが、終わったあとですよね。

Inamuraさんが『今日、両親来てるの?』みたいな。『OZAWA、今日、両親来てたのか』って。そしたら僕は『来てました』って言ったらですね、Inamuraさんが『じゃあ、ちゃんと両親に感謝伝えとけよ』って言うもんですからね。あ、そうだなと思って。ああー…そういうことを思い出すと、今でもね、め、目頭があつ、あつ、あつ…ちょっと目頭が熱すぎてやけどしてしまったんで。すいません、そんな感じです」と感慨に浸った。

 一方のInamuraは「ミスターOZAWA、方舟シップのユニバースのみんな見たと思いますけど、タレントあふれる、才能あふれるアメージングな選手でしたし、ホントにデビュー戦ながら油断ビッグエネミーだなって感じでしたね。油断大敵」と振り返り、凱旋帰国後のOZAWAの快進撃を「デビュー戦の時に感じたタレント、才能っていうのがここでエクスプロージョン、爆発したんだなっていうのは感じましたね。それでいてデビューした後から彼の野望、アンビションというのはすごくあったんで、それを自分なりのスタイルでああやって表現して、ベルトまでたどり着く、グレートアチーブメントを手にしたんだなと思いましたね」と明かした。

 負傷した左足の状況を聞かれたOZAWAは「足はですね、もう正直、歩くのもままならない状態。心配ですね。ですが、1月1日にピッタリ治るとお医者さまも言ってましたし、指名していただいた段階で1月1日に治ることが決定いたしましたので、皆さん、ご心配なさらずということで」と明かした。

 会見が終わり、フォトセッション。Inamuraがベルトを掲げた時だった。OZAWAが背後から襲撃。松葉杖でめった打ちにし、負傷していた左足でストンピングを連発し、松葉杖をノドに食い込ませる暴挙を敢行した。さらに黒いコートとマフラーを羽織り、サングラスを装着したOZAWAはYoshikiの顔面にカステラを押し当て「おい、粗末にすんなよ!ちゃんと食えよ!」と罵倒し、カステラを口移しで食べて去った。

 一方的に叩きのめされる屈辱を受けたInamuraは、集まったファンへ「サンキュー! ありがとう! ミーのことをトラストしていてくれ」とメッセージを送った。

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