インフルエンザの新たな変異株「サブクレードK」が国内で支配的になっていることが3日までに分かった。厚生労働省によると、今年9月以降に国内で採取・解析されたA型H3N2ウイルスの約96%がこのタイプだった。

 サブクレードとは、ウイルスの型、亜型、系統群(クレード)の下にある、遺伝子変異によるさらに細かい分類のこと。この「K」は、従来のウイルスよりも感染拡大のスピードが速いとされる一方、症状や重症度は従来の季節性インフルエンザと同程度とみられる。

 対策として、今季のワクチンは一定の有効性が期待でき、通常の抗インフルエンザ薬も効くと想定されている。専門家は「新たな変異株でも基本は同じ」とし、こまめな手洗いや咳エチケット、ワクチン接種など、従来の予防策の徹底を呼びかけている。

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