J1清水は3日、MF宮本航汰が契約満了につき今季限りで退団すると発表した。この日、静岡市内で一部非公開練習後に取材に応じた本人は「長い間いさせてもらって感謝です」と話した。

 エースのFW北川航也らと同期の宮本は15年に清水ユースからトップに昇格。長崎、岐阜への期限付き移籍はあったが、“本籍”は常に清水にあった。特に昨季は35試合2得点をマークし、J2優勝に貢献。冷静沈着なボランチとしてチームを下から支えてきた。「平さん(平岡元監督)、篠さん(篠田元監督)が支えてくれて、使ってくれた。腐らずやってこれたのはそういう人たちがいたからこそ」。クラブから発表されたコメントでは裏方スタッフにもお礼をつづった。「僕だけではやってこれなかった。感謝を伝えたかった」と、生え抜きの技巧派はうなずいた。

 6日の最終節、ホーム・岡山戦がオレンジのユニホームで最後の一戦となる。「必ず勝って、勝ちロコをして終わりたい」。ラストマッチで、“らしい”いぶし銀の働きを見せる。

 またクラブはこの日、FW斉藤聖七についても契約満了につき今季限りでの退団を発表。同じく清水ユース出身で、流通経大を経て23年に清水入り。クラブを通じ「ピッチから見るオレンジの景色はいつでもパワーを与えてくれて心強かったです」とコメントした。

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