ヤクルトは3日、都内で新入団選手発表を行った。栃木の実家が室町時代から約600年続く米農家のドラフト6位・石井巧内野手(23)=NTT東日本=は、ここぞとばかりに「ネットで購入できます。

態勢は整っています」と、コシヒカリの「石井米」をPR。ブランド米に負けない味のある選手を目指すつもりだ。

 異例の光景が広がっていた。新人のお披露目会のはずが、会場は米の“品評会”へと様変わりした。目の前に次々と運ばれてくる茶わんに全員が目を丸くした。球団がサプライズで炊きたての石井米を用意。同1位・松下(法大)が「口に入れた瞬間、一つ一つの米が立って、かめばかむほど甘くなりました」と感想を口にすれば、同2位の松川(城西大)も「口に入れる前に感じた香りが一番最初にきた」と、五感を生かした“米ント”が並んだ。石井は2人を横目に「すごくおいしい」と得意げに笑った。

 神宮のグルメスタッフは既に石井米を使用したメニュー化をもくろんでおり、球団関係者は「1年目の活躍次第では2年目にはできるかも」とエールを送った。

 販売開始後は「20分で売り切れる」という程の人気を誇る人気商品。“宣伝部長”として恥じないプレーを披露する。

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