巨人・佐々木俊輔外野手(26)が3日、“帝京バトル”を制して外野のレギュラーに定着する決意を示した。都内で契約更改交渉に臨み、460万円増の2300万円(金額は推定)でサイン。

帝京の6学年上の先輩・松本剛が日本ハムから加入し「ライバルと自分が言っていい立場か分からないですが、経験のある方から話を聞けるのはいいものにつながると思っている。しっかり話しながら奪えるものは奪いたい」と表情を引き締めた。

 2年目の今季は53試合に出場して打率2割4分8厘、10打点で、DeNAとのCS第1ステージ(横浜)では“プロ1号”もマーク。夏場以降に力を発揮した。俊足も武器の左打者が来季狙うのは「1番・中堅」。オフは打撃と守備の両面に注力しながら、「特に打力を伸ばしたい。長打力のところを磨きたい」と力を込めた。

 飛躍を目指し、アジアの大砲に師事する。秋季キャンプで臨時コーチを務めた李承ヨプ(イ・スンヨプ)氏が正式に来季の打撃コーチに就任。キャンプでは初日からそのパワーを絶賛され、助言も受けていた。「打つ球のチョイス、そういったところのセンスも大事と話しながらやっていて、そこは今も継続しています。もっと話したいというのもあったので、すごく心強いです」と再会を心待ちにした。

 高校の先輩の他にも丸やキャベッジ、中山、若林らとのし烈な競争が待つ。「自分を売り込んで、3枠しかない枠を勝ち取れれば。レギュラーに定着して、1年間戦い抜けるように頑張りたい」。定位置奪取へ、帝京魂を燃やす。(田中 哲)

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