女優の綾瀬はるか(40)が、来年4月17日公開の映画「人はなぜラブレターを書くのか」(石井裕也監督)に主演することが4日、分かった。スポーツ報知の記事がきっかけで映画化が決まった作品で、石井監督とは初タッグとなる。

2020年、富久さんの記事を書いた本紙・谷口隆俊記者が、当時を振り返った。

 × × × × ×

 「コロナで悲しいニュースばかりの中、とっても感動したお話なので公表させて頂きます」―。コロナ禍で息が詰まるような毎日。ボクシング取材も自由にできない中、大橋ジムの大橋秀行会長がSNSで書いた文章が目に留まった。

 大橋会長を介して始まった女性と富久さんのご両親とのやりとり。日比谷線に乗る時、時間を変えたり、車両を移ったりして富久さんを探し続けたという女性は朝の電車で何度も泣いたそうだ。富久さんへの純粋な愛と、ご両親の富久さんへの深い愛情に胸が熱くなり、どうしても記事にしたくなった。大橋会長は女性とご両親に許可をとってくださり、母の日の企画として記事にすることができた。

 日比谷線事故が起きた3月8日は、大橋会長の誕生日だ。「おめでとう」の言葉を複雑な思いで聞く大橋会長は、20年たっても続く女性の富久さんへの思いが「天国まで届きますように」と願った。スクリーンからは、関わった人々全ての、至純の愛の形を受け取りたい。(谷口 隆俊)

編集部おすすめ