史上最も退廃的とされるローマ帝国の皇帝・カリギュラの姿を描き、日本では1980年に公開された映画「カリギュラ」が、未公開シーンなどを入れて再編集された「究極版」として、来年1月23日に公開されることが5日、発表された。

 同作は米成人向け雑誌「ペントハウス」の創刊者として知られるボブ・グッチョーネ氏が私財を投じて製作。

「時計じかけのオレンジ」で知られる英俳優マルコム・マクダウェル、「クィーン」で米アカデミー賞主演女優賞を獲得した英女優のヘレン・ミレンなど豪華キャストが出演した。

 一方で歴史大作として作られていたはずが、グッチョーネ氏が勝手にポルノシーンを付け加えたり、脚本を書き換えたりしたために、当初想定されていた内容とは全く別物の作品に。ほぼ同時期に製作された世界的人気を誇るSF大作「スター・ウォーズ」の2倍にあたる46億円の製作費をかけた同作は「伝説の問題作」としてカルト的な人気となった。

 あまりに刺激的な内容からフィルムは警察に押収、破棄されたものと思われていたが、このほど奇跡的に発見。今回は90時間以上の素材が再編集され、45年の時を経て全くの”新作”として生まれ変わった。

 この日公開された予告映像では、80年の公開当時に「カリギュラ!」のギャグを披露していたタレントのせんだみつおがナレーションを担当。「見たらびっくり、見なきゃダメ。怖いけど、人間は怖いもの見たさ。デートにもおすすめ!」と猛烈アピールした。

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