楽天グループが運営する「楽天トラベル」は、2025年12月27日から2026年1月4日までの年末年始の旅行動向を発表した。国内旅行の予約泊数は前年同期を上回り好調に推移しており、特に、女性グループや女性の一人旅が増加傾向にある。

前年からの予約の伸び率を示す「人気上昇都道府県ランキング」では、宮城県が1位、石川、長崎で1・2倍伸びた。

 1位の宮城は、首都圏からのアクセスの良さに加え、宿泊施設のリニューアルによるラウンジ新設や、多人数対応客室の拡充が奏功した。2位の石川は、観光支援事業「北陸応援割」終了後も需要が回復傾向にあり、金沢エリアの好調や能登エリアでの営業再開が寄与した。3位の長崎はテーマパークの新エリアや新規ホテルの開業が話題を呼んでいる。

 宿泊プランの傾向としては、「ラウンジ付き」が前年比約1・3倍、「ビュッフェ付き」が約1・2倍と伸長した。予算内で飲食や滞在の質を高めたいというコストパフォーマンスと体験価値を両立させる志向が強まっており、「コト体験」を重視したプランへの支持が広がる。

 海外旅行では、近場で安価に行ける台湾、韓国、ハワイが人気トップ3を占め、例年通りの安定した人気を見せている。

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