大麻を所持したとして、麻薬取締法違反罪で起訴された俳優・清水尋也被告の初公判が8日、東京地裁で行われ、清水被告は起訴内容を認めた。

 起訴内容によると、9月3日、東京都杉並区の自宅で大麻0・392グラムを所持したとされる。

 黒のスーツ姿で伏し目がちの清水被告は、職業を問われ「俳優です」と答えた。起訴内容を「(間違い)ないです」と認め、「(大麻は)二度と使用しません」と断言した。

 大麻は米国に留学していた20歳の頃、語学学校の友人のパーティーで吸うようになったという。日本に帰国後は知人とともにXで検索したアカウントから入手。「(仕事で)先のことを考えると、プレッシャーを感じることが多かった」と、ストレスの緩和やリラックスを目的に使用していた。不眠解消の効果を実感していたことも明かした。

 今後の仕事について聞かれた際には「生活を立て直すためにも、一般の仕事を探して働いていきたい」と話した。「一人の人間として母から授かった人生を、後悔のないように生きていきたい」と反省の弁を述べた。

 また、兄で俳優の清水尚弥が証人として出廷。保釈後は同居して監視役をしており「(尋也被告は)死んだ母に顔向けできないと言って、涙を流して反省していた」などと証言した。

 検察側は拘禁刑1年を求刑、弁護側は執行猶予付き判決を求めて結審した。判決は19日に言い渡される予定。

 清水被告は東京都出身で、2012年に俳優としてデビュー。映画「東京リベンジャーズ」、TBS系連続ドラマ「19番目のカルテ」などに出演していた。

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