歌舞伎俳優松本幸四郎が9日、都内で行われた「鬼平犯科帳 兇剣」(来年1月10日、時代劇専門チャンネルで独占放送)の舞台あいさつに登壇した。

 幸四郎が火付盗賊改方長官の「鬼の平蔵」こと長谷川平蔵を演じるシリーズ第7弾。

平蔵の親友で、山口馬木也が演じる岸井左馬之助が同シリーズの「本所・桜屋敷」以来の登場で注目される。幸四郎は同い年の山口について「2人の関係はすてき。安心する信頼感がある。会っても、そんなに盛り上げるわけじゃないけど、話題が途切れない」と信頼を明かした。

 また、昨年死去した密偵の彦十役でシリーズに欠かせない存在だった火野正平さん(享年75)についても言及。「不在を感じています。大きな穴があいた。油断していたら怒られそうなので、火野さんのことを感じながら、鬼平は前に進んでいます」と力を込めた。

 「―兇剣」の特別上映版は、18日まで東京・日比谷、京都・二条、大阪・なんばの各TOHOシネマズで上映している。

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