歌舞伎俳優の尾上右近が、来年1月の歌舞伎座「壽 初春大歌舞伎」昼の部で出演する「蜘蛛絲梓弦(くものいとあずさのゆみはり)」の特別ビジュアルが9日、初公開された。

 右近は変化舞踊として人気が高い同演目に初役で挑む。

女郎蜘蛛の精、女童、薬売り、番頭新造、太鼓持、座頭、傾城、平井保昌の計8役を早替わりで勤める。この日、初公開された特別ビジュアルには、女郎蜘蛛の精が姿を変えた女童扇弥、薬売り研作、番頭新造四つ輪、太鼓持栄寿、座頭音市、傾城薄雲の姿が一つのうねりとなり、対峙する平井保昌の姿が映し出されている。

 撮影とアートディレクションは、布袋寅泰をはじめ、数多くのアーティストのクリエイションを手掛ける永石勝氏が担当。右近がカメラマンからのリクエストにすぐさま反応する姿からは、舞台の臨場感を感じさせた。

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