来年3月に行われるWBCの予選で日本と同組のグループCに振り分けられた台湾代表の曽豪駒(ツォン・ハオチュウ)監督が9日(日本時間10日)、米フロリダ州オーランドで開催中のウィンターミーティングでメディア対応。ソフトバンク入りが濃厚となっている徐若熈(シュー・ルオシー)投手の代表入りを強く切望した。

 「彼は台湾球界最高の投手。チームに入れば我々のレベルは一気に上がるという存在。これまでもリクルートに尽力してきたし、もちろん代表チームに入ってほしいという我々の意向は伝えてある」と曽監督。ただ、現在ソフトバンクはまだ正式発表を行っておらず、「現段階で我々は発表を待っており、オフィシャルになったら所属球団に強くお願いをしなければなりません」と慎重に語った。徐とのプライベートな会話と前置きした上で「彼自身は、代表チームでプレーしたいという強い思いを持っている」とも付け加えた。

 WBCにおける台湾代表は過去5大会で、2001年と、2003年の2次ラウンド進出が最高成績も、近年は急激に力をつけてきた。2024年のプレミア12では日本代表を破ってWBC、五輪、プレミア12を通じて初の優勝を達成するなど勢いがある。2026年大会には予選を突破して6度目の出場を決め、強豪国には脅威となる存在として注目される。

 「チームを次のレベルに導くために、我々は結束が必要です。チームメートを熟知し、一つの究極のゴールを目指すことが大事だと思う」と指揮官。チームを勢いづけるためにも、不可欠なエースの代表入り。鳴り物入りでNPBに移籍する前に、国際舞台で、はくをつけることができるか。

ソフトバンクファンにとっても徐の代表入りは注目だ。

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