「第66回 2025年報道写真展」が10日、日本橋三越本店(東京・中央区)で始まり、オープニングセレモニーに体操女子で10月の世界選手権ゆか運動で金、平均台で銅と2つのメダルを獲得したベテランの杉原愛子(TRyAS)が出席した。

 テープカットを行ったあと、大きく展示される自身の写真にサインを書き込んで満面の笑み。

さらに、自身の名がついている平均台の技「スギハラ」(足持ち2回ターン)もその場で披露し、会場を大いに沸かせた。杉原は「一枚一枚に宿るそのときの瞬間エネルギーをすごく感じました。体操は写真を撮るのが難しいとよく耳にします。私も撮るときはブレブレだったりするんですが、その一瞬一瞬を形に残していただいてうれしいです。演技するのは私一人ですが、たくさんの人に支えられて応援していただいているんだなという思いを改めて実感し、感謝の気持ちでいっぱいです」と笑顔で話した。

 杉原は16年リオ、21年東京五輪代表で、22年に一度第一線を退いた。23年に復帰し、今年5月のNHK杯を10年ぶりに制覇。10月の世界選手権には6年ぶりに出場し、種目別のゆか運動では17年、21年大会の村上茉愛(現女子強化本部長)以来の快挙を達成した。

 来季への思いも伝えた。「体操をメジャースポーツにしたい思いを強く持っているので、日本でアジア大会(10月、名古屋)が開催されます。注目される大会で、なおかつそこを強い気持ちで目指しています。アジア大会もそうですが、今回世界選手権で金メダルを取ったうれしさや感謝の気持ちを忘れず、でも個人総合での落下があった悔しさも残っているので(来年の)世界選手権(オランダ)に向けても頑張りたいなと思います」と新たな目標を掲げた。

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