ヤクルト・長岡秀樹内野手が10日、神宮球場で契約を更改。「20%いかないぐらいのダウンです」と1700万円減の7500万円でサインした(金額は推定)。

昨季はセ・リーグ最多となる163安打を放ち、ベストナインにも選出。自身初タイトルを獲得するなど正遊撃手として活躍したが、今季は4月に右膝の後十字靭帯(じんたい)を損傷し長期離脱した影響もあり、67試合で打率2割4分3厘、0本塁打、13打点に終わった。「振り返りたくもないようなシーズンですけど、ちゃんと振り返らないといけない」と悔しさをにじませた。

 決意を込める色紙には「旅」と記した。「新しい視点をもたらすものといいますか、いろんなことに挑戦して常に疑いを持って取り組んで行く中で、その課程に価値があると思いますし、いいものを追い求めていく、人生そのものだと思うので旅に出ようと思います」と思いを明かした。実際に、オフに入ってからはこれまでは興味が湧かなかったきれいな景色を見るために車で千葉県内の名所を訪れるなど、新たな刺激を追い求めているという。

 来季の目標には近年は減少傾向にあり、今季は広島・小園(3割9厘)と巨人・泉口(3割1厘)の2人だった3割打者を目指すと誓った。「3割打って一流。ずっと追い求めたい」と宣言。「このボール、この方向に(打つ)ということを徹底している。簡単にアウトにならないように、四球を取りに行く姿だったりすごいなと思います」。ライバル2人から学びを得た長岡が、一回りも二回りも成長した姿を示す。

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