野球の普及、振興を目指す「球心会」による「野球界の未来会議」が10日、都内のホテルで開かれ、代表を務めるソフトバンク・王貞治球団会長(85)が会の活動拡大へドジャース・大谷翔平投手(31)のWBC参戦表明を歓迎した。

 大谷がWBCに出場すれば国内の注目度が増すとあって「こんなにうれしいことはない。

彼が出てくれたら日本での盛り上がりもすごく大きなものになるし、我々にとっても追い風になる。野球界の底上げのためにも大いに生かしたい」と声を弾ませた。

 約1時間20分の会議では会の評議員を務めるサッカー元日本代表監督の岡田武史氏(69)、ビジョンパートナーの企業トップに加え、新たにアンバサダーに就任した上原浩治氏(50)、立浪和義氏(56)ら元選手も参加し野球界の将来について意見を交換。王代表は「いろんな意見が出て勉強になりました」と満足げに振り返った。

 今後は子ども向け野球イベントの地方開催、情報発信のためのプラットフォームの整備などに取り組んでいく。王代表はプロ・アマの連携についても「組織として一本になっていないので、野球界は連携を密にして意見交換をしていかないといけない。皆さんの意見を吸い上げて情報を発信していきたい」と強く望んでいた。

◆読売新聞グループ本社山口社長地方振興プラン提言 〇…野球界の未来会議には球心会の理念と取り組みに共感して支援するビジョンパートナーの企業トップも出席した。

 会議前に行われた今後の方針説明の場では読売新聞グループ本社・山口寿一代表取締役社長が発言。地方での振興について「オールスター戦のもう1試合を地方で開催する際に球心会のイベントを同時開催すれば人も関心も集めやすいのでは」などと提言した。

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