ジェームズ・キャメロン監督が10日、都内で行われた「アバター:ファイヤー・アンド・アッシュ」(19日日米同時公開)の来日ジャパンプレミアに登壇。監督作品の大ファンである俳優の宮世琉弥と山崎貴監督が来場し、来日を祝福した。

 同作は2009年に公開された第一作が全世界歴代興行収入ランキング歴代第1位となる興行収入29億ドルを記録した「アバター」シリーズ待望の3作目。

 3年ぶりの来日となったキャメロン監督は「こんにちは、ありがとう」と日本語であいさつし、今作について「前作、前々作よりもエモーショナルなものになっています」とPRした。

 キャメロン監督に花束を贈呈した宮世は「今日監督にお会いできて光栄です。緊張して変なことを言わないように気をつける(笑)。今作は映像美がすばらしく、役者さんのお芝居、アクションも素晴らしかった。この3つが僕の人生の中で最高峰のクオリティーだった」と絶賛。山崎監督は「泣かずにはいられない魂の物語」と評した。

 宮世はキャメロン監督に「役者さんの人間味をどのようなあんばいで生かしていったか」と質問した。キャメロン監督は「アバター作品において一番重要な質問です。一作目では新しいシネマの形を作れた自負がありました。だけれども、もっとやれるんじゃないかという思いもあった。役者もアカデミー賞にノミネートされるような面々がそろっているわけですから」と話し、「やっぱり皆様には何よりもキャラクターたち、人々との旅に出ていただきたい。

そのキャラクターがたまたま3メートルで青い肌をしているのですが、演じているのは役者さんですから」と回答した。

 宮世は答えを受け、「いろんなお話を聞けて自分の財産になりました」と笑顔を見せた。

 また、来場した学生からも質問を募集。学生から「これから社会に出て行く私たちに人生のアドバイスを」とお願いされたキャメロン監督は「今は大変な時代ですから、希望をもつこと、そして世界がよりよいものになるために力を合わせることが大事なのではないかと思います」と語り、「最後に「今ほど世の中が冷たく、怒りにあふれている時はないと感じている。だからこそこの映画を作りたいと思った。我々人間が本来良い者であったことを思い出せるために」と思いを込めた。

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