俳優の⾼杉真宙が10日、都内で主演映画「架空の犬と嘘をつく猫」(来年1月9日公開、森ガキ侑大監督)の完成披露上映会に共演の安田顕らと出席した。

 寺地はるな氏の同名小説が原作。

不都合な現実から目をそらし、それぞれが嘘を重ねながらも、ともに生きる一家の30年を描く。

 高杉は一家の長男・山吹(やまぶき)で、弟の事故死をきっかけに、空想の世界で生きるようになった母のため、まるで弟が生きているかのような手紙を書き続ける主人公・山吹を演じている。「(山吹)は優しいと言われるのがきらいな人だと思って演じました。僕自身、優しいって褒め言葉じゃないと思っている。(善意に見える言動は)意外と自分のためだったりすると思って生きています」と役への共感を語った。

 イベントでは、本作にちなみ“優しいうそ”についてトーク。高杉は「空港に向かうタクシーに乗った時、運転手さんがすごくおしゃべりで、到着予定時刻がぎりぎりになっていて。『時間大丈夫?』と聞かれ、話の腰を折るのもなあと思って、大丈夫です!と言った。運転手さんの壮絶な人生の話だったので、飛行機乗り逃してもいいかと思って聞いたけど、結局飛行機は間に合いました」と明かした。

編集部おすすめ