巨人・佐々木俊輔外野手が10日、盗塁数の大幅増加を目標に掲げた。チームは来季に向けて走塁改革に動いており、俊足の佐々木にかかる期待は大きい。

「足を売りにしてるので食い込みたい。盗塁は足の速さだけじゃないと思うし、極めていって、レギュラーに近づける、監督が使いたいと思える選手になりたい」と力を込めた。

 2年目の今季は53試合に出場して打率2割4分8厘、10打点で、盗塁数は1。オフシーズンに入ってから筑波大陸上部の谷川聡監督に走り方の指導を受けている。サッカー日本代表MF三笘薫=ブライトン=、同・久保建英=Rソシエダード=、陸上男子200メートルで世界選手権2大会連続代表の鵜沢飛羽=JAL=らを指導した名伯楽に助言をもらいながら、練習をすでに2回実施。「走りの勉強や体の使い方を学んでいる。昨日が2回目だったけど、また違うトレーニングを色々やったら腹筋にめっちゃきていて、やっぱり使えてない部分がまだあるんだなと。もっとそれをよくしたら、スタートとかも楽になる。いい勉強になってます」と充実の時間を過ごしている。

 外野の定位置を巡った争いは激しい。FAで加入した松本剛、丸、キャベッジ、中山、浅野、若林らと競うが、負けるつもりはない。「3枠しかない枠に入って、レギュラーを取れるように」と闘志をたぎらせている。

 この日はキャリア教育事業の一環で、母校である日野市立三沢中学校を訪問。給食を一緒に食べている時には生徒から「来年取りたいタイトルは何ですか」と問われ、「盗塁王」と宣言した。走りの改革を進め、不動のレギュラーの座を奪取する。

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