大相撲の十両・若ノ勝(常盤山)が10日、東京・板橋区の部屋の朝稽古で汗を流した。部屋の幕下以下の力士らを相手に連続で20番取った。

突き押しを得意とするが、疲れが見え始めると四つになりかけてしまう場面もあり「まわしを少しでも取ると本場所で出てしまうので、できる限りまわしを取らないようにしている。癖が出て組んでしまう時があるので、徹底して突かないといけない」と振り返った。

 2025年は3月の春場所で新十両昇進も、夏場所で右足甲を負傷して途中休場。幕下に転落したが、先場所再十両を果たし、関取として初の勝ち越しなどさまざまな経験をした1年だった。「今年はいろいろあった。十両に上がってケガをして、幕下に落ちた時はとても悔しかったが、そこからは早く治して、できる限り早く十両に戻れるようにと思っていた。ケガに対する意識もより強くなって、あのケガがあって、少し成長できたのではないかと思う」と話した。

 幕内では安青錦(安治川)が九州場所後に大関昇進、幕内・伯桜鵬(伊勢ケ浜)が3場所連続で金星獲得、埼玉栄高の同期の十両・琴栄峰(佐渡ケ嶽)が名古屋場所で新入幕を果たすなど、同学年のライバルたちの活躍が目覚ましい1年でもあった。「やっぱり先を越されているので、早く追いつかないといけない。稽古しないといけない」と対抗心を燃やし、26年は「まず幕内に上がりたい」と力強く語った。

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