前大阪府知事・前大阪市長の松井一郎氏が11日、レギュラー出演するラジオ「藤川貴央のちょうどえぇラジオ」(月~木曜・午前9時)のコーナー「松井一郎のラジオ大大阪、いっちゃんえぇやん!」に出演。元東京都知事で国会議員だった故・石原慎太郎氏が在籍した当時の日本維新の会について振り返った。

 現在は自民党と連立政権を結んだ維新だが、国政進出の黎明(れいめい)期である2012年、当時大阪市長だった橋下徹氏が党代表で、石原議員が率いていた「太陽の党」と合流し、第1次の「日本維新の会」が誕生した。

 松井氏は「(維新は)大阪では認知されていたが、でも、東京、関東では『大阪の政党でしょ?』。石原さんが合流してくれたことで幅が生まれた」と感謝した。

 しかし、太陽の党との合流の際には「大変なことがいろいろありまして」。国政の維新は石原氏が代表、橋下氏が共同代表、大阪府知事だった松井氏が選挙を仕切る幹事長という体制となるが「(橋下氏との)僕らは国会議員の経験もない。(太陽の党の)長老たちは『そんなやつらに国政が仕切れるのかよ。石原さんの代表だけで十分。橋下、松井なんていらねえんだよ』という人もいた」と回顧。一方で「橋下さんもああいう性格。『頭に来た! 石原さんにはリスペクトはあるけど、(他の)おじいちゃんになんでそんなことを言われなアカンねん。石原さん以外、来てくれなくていいですよ』」と大もめだったという。

 実際、平沼赳夫議員を含めた京都での懇親の顔合わせ会では「橋下さんが『石原さんだけ来てください』と。

隣で平沼さんが聞いているのに『ほかの人はいりません』。根回しなしで」。元自民の松井氏は大いに慌てたが、これに石原氏は「橋下くん、そういう言い方はダメだ!」と語気を強めながら「(橋下不要論は)メディアが面白おかしく書いたんだよ。一緒にチームでやっていくんだから、お互いわだかまりなくやっていこう」とさとし、橋下氏を納得させたという。

 松井氏は「これはきょう、ここで初めて言います。ヒヤヒヤしました」と苦笑していた。

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