広島の会沢翼捕手が11日、マツダスタジアム内で契約更改交渉に臨み、3000万円減の年俸5000万円でサインした(金額は推定)。今季はシーズン通して1軍にいたものの、先発マスク18試合を含む出場24試合に終わった。

減額制限(1億円以下は25%)を超えた提示額に「出ていないからね。こればっかりは仕方がない」と淡々と受け止めた。

 交渉は約1時間に及んだ。「これからの役割というものも含めて、話させていただきました。球団からは『プレー以外のところも期待している』と。カープが強くなるにはどうしたらいいか考えていかなきゃいけない」と、来季はこれまで以上にチームのために身をささげる考えだ。

 来季は20年目の節目で球団捕手で倉、石原、白浜を上回り、最長を更新する。「まさか20年もできるとは思っていなかったですけど、まだまだがんばろうと思います」。若手には「まずは自分のために頑張って、それが結果的にチームのためになる」と、背中を押していく。自身についても「困っている投手の助けになれる準備をする。まだ試合に出たい気持ちはある」と、意気込む。

 今年まで4年間、労組・日本プロ野球選手会の会長という重責も担ってきた。

「協力するところは協力していく。プラスアルファ、若い選手たちに先輩方が勝ち取ってきたものをしっかり伝えたい」と、退任後も変わらず球界の発展に力を注いでいく。

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