俳優の上川隆也が11日、都内で主演舞台「忠臣蔵」(東京・明治座で12日開幕)の囲み取材とプレスコールを女優の藤原紀香、俳優の高橋克典らとともに行った。

 元禄時代に起きた赤穂浪士によるあだ討ちを上川の主演、堤幸彦氏の演出で描く令和版の忠臣蔵。

大石内蔵助役の上川は本番を翌日に控え、「ひとこと、緊張と高揚感、それにつきます」と感慨深げで、藤原は「キャスト、アンサンブル含め、この物語に没入している感じがする。あとは初日を待つばかり、早く見て頂きたいです」と語った。

 稽古場の雰囲気について藤原は「時代劇ということで所作であったり、姿勢が伸びるような本であったり、緊張感がありながらも、それ以外のところでは和気あいあいとしていた。ほほえましい現場でした」と振り返った。

 一方、吉良上野介を演じる高橋は「何せ私は討たれる方ですから。今藤原さんが『和気あいあい』とおっしゃっていましたが、私は全く和気あいあいしてなかった。みんなが『あいつを殺してやろう』という話を目の前で大勢で言っているのを(稽古の)1か月間見てきました。これを本番ですべて返してやろうと思っています」と気合を込め、笑いを誘った。

 演出の堤幸彦氏からは「死んじゃうでしょ」と突っ込みが入るも、高橋は「死なないかもしれません」と笑った。

 最後に、上川は「今回ならではの視点で描き出す忠臣蔵。何か発見していただけたらうれしいです。誠心誠意込めて上演しますので、各キャラクターたちの心のこもったお芝居を目の当たりにしていただければ。

お待ちを申し上げております」と観客へ向け、呼びかけた。

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