俳優の梅沢富美男が11日放送のTBS系「プレバト!!」(木曜・午後7時)に出演。特別永世名人として臨んだ俳句の最強決定戦で惨敗を喫した。

 この日は今年最後のチャンピオンを決める頂上決戦「俳句~冬麗戦2025~」を開催。梅沢も「私が出ないプレバトなんてあるか? タイトル戦は強いですよ。集大成にしようと思います」と気合十分で参戦。過去の「才能あり」経験者280人の中から夏井いつき先生が選んだ優秀者16人だけが出場できる俳句の頂上決戦に名人特待生の千原ジュニア藤本敏史ら15人と挑んだ。

 今年、優勝2回を飾っている梅沢は「人生ゲームで一句」のお題に「新品の こはぜ頑(かたく)な 初芝居」と詠んだ。

 「これは私の人生を詠ませていただきました。子役からずっと舞台をやっておりましたんでね。母親は必ずお正月公演を迎えると、襦袢(じゅばん)と足袋は新品を用意してくれるんです。ごわごわしてるけど、それを履くと、ああ、新しい年が来たんだな、これでまた初舞台が始まるんだなと」と句に込めた思いを説明して胸を張ったが、10位でMCの浜田雅功に名前を読み上げられ憮然。

 「私の人生を詠む時は大体、ダメなんですよ。そうなんだ! あの女はそういう女なんだ! 10位なら、もっと下にすればいい!」と梅沢は夏井先生に向かってブチ切れた。

 当の夏井先生は「形には、もちろんなってるんですよ、きちんとね」と評価も「ただ全体に読んだ時に今回のテーマの人生ゲームというのが、もうちょっと見えてもいいかな?と」と続けた。

 この言葉に「俺の人生だ!」と叫んだ梅沢だったが、「はい、はい。人生ゲームというテーマだから、自分の人生を詠んでもまったくOKなんですけど、しかしながら、新品のこはぜの足袋を履いてる人が初芝居を見に行く人なのか、演じる側の人なのか、もう少し絞って下さったら、俺の人生って胸を張って言えるでしょ?」と夏井先生。

 「もう一つ言わせてもらうと、新品のこはぜは大体固い物なんですね。だから、『頑な』ってわざわざ言わなくても、俺の人生だって言えるような別の言葉を入れて下さったら、今回のテーマ・人生ゲーム、俺の人生ってつながるでしょ。なんで、お母さんを入れないの?」とたたみかけられた梅沢は「母親を(句に)入れたら落ちるだろ!」と絶叫。

 先生に「新品のこはぜ 母亡き初芝居」と直された上、「このくらいやってくれたら、そんなみっともない(10位の)席にいないでしょ」とダメ押しされると「『母亡き』は考えたの!」と反論しつつも「つまんない人生…」と、ポツリとつぶやいていた。

 ちなみに優勝を飾ったのは段位なしで参加のダークホース、俳優・矢柴俊博の「人生ゲーム 一味足らぬ 関東炊き」との一句だった。

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