元中京テレビでフリーの市野瀬瞳(40)アナウンサーがこのほどスポーツ報知の取材に応じ、全国区の存在となるべく”NGゼロ”を宣言した。今年に入って東京での活動を本格化しており意気込みを語った。

 仕事に対する思いを聞かれると、マシンガントークを繰り広げた。「挑戦することが大好き。今までやってこなかったこと、できなかったことをやってみたい。NGはないです!」。アナウンサーらしい張りのある声を響かせた。

 2007年、新潟総合テレビに入社。12年に中京テレビへ拠点を移すと、同局制作の日本テレビ系「オードリーさん、ぜひ会ってほしい人がいるんです。」の初代アシスタントに抜てきされ、「いっちー」の愛称で親しまれた。

 プライベートでは17年に結婚し、18年に第1子を出産。しかし、そのタイミングで夫が単身赴任で東京へ行くことが決まり、互いの実家も遠方だったため子育ては「ワンオペ」状態に。20年に中京テレビを退社したものの「フリーアナウンサーになったのに、全然フリーじゃなかった」と苦笑いで振り返る。

 夫の単身赴任は4年間続き、一人で子どもの激しい夜泣きにも対処したことで「精神的にも強くなった」と胸を張る。「心の余裕が大きくなったから『あれやりたい』『これやりたい』というのが増えた。

4年で仕事愛が爆発した感じです」と前のめりで明かした。

 今は子どもも小学2年生になり「ご飯食べたり歯磨きしたり自分のことが自分でできるようになった。仕事できる環境が整った」と目を輝かせる。今年に入ってから既に音楽番組のMCや映画での演技にも初挑戦し「反省点ばっかり見つかった」と唇をかみつつ、「できないことに心が折れるんじゃなくて、燃えたんです」と充実感を漂わせた。

 一番の夢は冠番組を持つこと。テキーラをショットグラスで20杯近く飲むほどの酒豪でもあり「いつか、お酒が飲める自分の冠番組ができたら良いですよね…」と夢を膨らませる。

 ただ、自身の現在地について「全国の皆さんは『誰こいつ?』って感じ」と捉える。「それを少しでもなくせるように頑張りたい。まずは知名度を広めたいです」。どんな仕事でも貪欲につかみ取り、誰もが知る「いっちー」を目指していく。(松下 大樹)

 ◆市野瀬 瞳(いちのせ・ひとみ)1984年12月25日、新潟市出身。40歳。

横浜国立大卒。2007年、新潟総合テレビに入社。12年、中京テレビに入社。20年、同局を退社してフリーに。ウイスキー検定2級など酒類に関する資格を11種保有。担当番組は東海ラジオ「Saturday flavor」(土曜・前10時)、テレビ埼玉「てつやとエンジョイゴルフ」(第4土曜・後5時)など。

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