ワコールは12日、コンディショニングウェアブランド「CW―X」がドジャース大谷翔平投手向けに開発した肘用サポーター「CW―X Arm Brace」を、プロ野球選手とメジャーリーガー限定で販売すると発表した。来年2月2日から専用ウェブストアで展開する。

 大谷が「肘の内側を保護し、調節機能を備えたサポーターが必要」と要望したことで開発。2023年に2度目の右肘靭帯(じんたい)手術を受け、復帰後の投球・打撃時のサポート製品を探していたという。

 試作や検証を繰り返し、2025年3月後半にベースモデルを大谷に提供。大谷は2025年シーズンから実戦で使用しており、「同様の悩みを抱える選手にも役立てたい」と提案したことで商品化が決まった。

 製品は同社のテーピング理論に、大谷のフィードバックを盛り込んだ特別仕様。肘の伸展度をミリ単位で調整できるワイヤー構造を採用し、可動域を制御することで投球動作を補助するという。

 初回購入時には、対面での説明や採寸を行い、個々の腕のラインやプレースタイルに合わせて最適なフィッティングを確認する。

 メジャーでは投手の約4人に1人がトミー・ジョン手術経験者とされ、日本でも増加傾向にある。

 大谷は「今シーズン、投手として復帰するにあたり、コンディショニングやパフォーマンス向上のために様々な工夫を重ねてきました。このCW―X Arm Braceもその一つで、現場で感じたことをCW―Xチームに伝えながら試作や調整を続けてきました。マウンドに立つときに“安心して投球に向き合える”と感じられるアイテムです。今後も必要とする選手の力になればうれしいです」とのコメントを寄せている。

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