ヤクルト・田口麗斗投手が12日、都内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、現状維持の1億7500万円でサインした(金額は推定)。

 3年契約2年目の今季は下半身のコンディション不良などもあり36試合で1勝1敗11ホールド。

「1軍でフルに投げられず情けないシーズンを送ってしまった」と悔しがった。交渉の席上で球団側への要望はなし。「要望はやめにしようと思って」。そう決めたのは11月上旬にプエルトリコのウィンターリーグに参戦したことがきっかけになった。日本に比べて劣る現地の環境に接して「日本は恵まれすぎ」。ハングリー精神が頭をもたげてきた。

 要望こそしなかったが、林田球団社長に来季の目標を「55試合投げます」と宣言。「もう一回、セットアッパー、抑えを目指してやり抜きたい」。近日中に自主トレのためハワイへ出発する予定。「ストレートでしっかり勝負できる体になりたい」。メカニズムを根本から変えるつもりだ。

 色紙に記した目標は「挑戦」。

「いろんな意味での挑戦。きつい方を選んでやっていきたい」と田口。3年契約最終年を迎える来季に勝負をかける。

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