俳優の舘ひろしが12日、東京・西武渋谷店A館で行われた「石原裕次郎生誕90年祭」の初日オープニングセレモニーに出席した。

 昭和の大スター・石原裕次郎さん(享年52)が出演した映画やドラマ関連の展示に加え、新発表のオリジナルグッズやコラボ商品が販売される。

 会場を見渡した舘は「懐かしい」としみじみ。石原さんと出会った刑事ドラマ「西部警察」(1979~84年)を「映画のスケールを超えるような、すごい番組でした。オートバイに乗ってる刑事がやりたいと言ったら、すぐハーレーを用意してくれた」と語った。

 ハワイでは、石原プロの社長でもあった石原さんの運転手をしたことも。「私はとにかく渡(哲也)さんについていくことだけを考えていましたから(石原さんと舘の間に)距離ができていたのを渡さんが心配した。お正月にハワイに行った時に(渡さんに)社長の運転手をしろと言われて。ご飯やゴルフのお付き合いをしました」と回想した。

 帰国間際には別荘のバーで2人きりで話したそうで「グラスを3つ並べて『私は渡さんの背中を真っすぐ見ているから、社長の背中を見られません』と言ったら社長はすごく分かってくれて、それからはすごくかわいがってくれた」と懐かしんだ。

 「私が何とか俳優としてやっていけているとしたら渡さんの存在があったおかげだし、石原さんが見守ってくれているおかげだと思っています」と2人に感謝。現在は舘プロを背負う存在として「石原プロの良き伝統を継承しつつやっていければ」とうなずいた。

 イベントは28日まで同所で開催。来年度には全国の主要都市を巡るツアーも予定している。

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