ロッテの西川史礁外野手(22)が12日、故郷の和歌山・日高川町に凱旋(がいせん)した。確定申告PRイベントに参加し、約30人の地元住民と握手するなど交流。

所々に名産のみかん畑がひろがる自然豊かな環境で育ち、山野小時代は「同級生が6人」だったという西川は「もう全員が知り合い。家の周りを歩けば、大体の人に声をかけられ、すごく温かい人たちばかり。帰ってくると落ち着く場所です」と誇らしげに話した。

 地元への恩返しだ。同じく日高川町出身の楽天・中島大輔外野手(24)と「N&N杯」と銘打った少年野球大会を新設。小学4年生以下の大会で「未来のプロ野球選手を作るために」と開催が実現した。「この地でいろんな人の支えがあって、今の自分がある。恩返しの意味もあります」と、故郷への思いを語った。

 13日に決勝戦が行われ、くしくも自身がかつて所属した川辺ウィンスターズが出場する。西川は、後輩たちの雄姿を見届けに足を運ぶ予定だ。プロの世界で新人王に輝き、最高のスタートを切った“先輩”は「(大会創設は)すごくうれしく思いますし、そこに自分がいたチームが決勝に来るのもすごいなと思う。(決勝は)楽しみすぎて、今日は寝れるか分からないですね(笑)」と、笑みを浮かべた。

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