全国のガソリン価格が小幅ながら下落傾向を維持している。ガソリン価格情報サイトgogo・gsによると、12日時点の全国平均はレギュラー157.8円(前週比1.0円安)、ハイオク168.7円(1.0円安)。

軽油は140.8円(1.0円安)と値下がりし、灯油(18リットル)は2100円前後と横ばい圏内で推移している。

 政府による燃料油価格激変緩和措置(補助金)がリッターあたり約25円投入され、価格抑制の大きな支えとなっている。一方で、本来の税負担(揮発油税や消費税)を含めた構造的な価格水準は依然として高く、家計への恩恵は実感しにくい状況が続いている。

 高止まりする燃料費に対し、消費者側で取れる対策として「燃費改善の基本動作」が注目される。専門機関によると、最も効果が大きいのはアクセル操作の見直し。急発進や急加速を避けるだけで燃費は1~2割改善する可能性がある。一定速度を維持する巡航走行はエンジン負荷を抑え、都市部でも信号の流れを予測した早めのアクセルオフが有効とされる。

 タイヤの空気圧管理も重要だ。基準値より低い状態が続くと転がり抵抗が増え、燃費悪化やタイヤ摩耗の原因となる。気温が下がる冬場は空気圧が自然低下しやすいため、月1回程度の点検が推奨される。また、不要な荷物を減らして車両重量を抑えることも、地味ながら確実な改善効果につながる。

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