12月13日の中山5R・2歳新馬(芝1800メートル=13頭立て)は、5番人気のベンヴェヌータ(牝、美浦・辻哲英厩舎、父ロゴタイプ)が、デビュー戦を白星で飾った。10年の阪神牝馬Sで2着に好走するなど芝の重賞戦線で活躍したプロヴィナージュを伯母に持つ血統。

勝ち時計は1分48秒5(良)。

 五分のスタートを決めて、そのまま流れに乗って好位2番手へ。道中は促しながらの追走だったが、直線の入り口で早くも先頭に立つと、力強く脚を伸ばして2着のブラッキッシュに2馬身差をつけた。

 石橋脩騎手は「調教で乗った時はピリピリしていたけど、(レースが)初めてということもあってあまりテンションが上がらなかったから、少し操作がしやすかったです。ゲートも少しトモ(後肢)を落としながら出ているんだけど、あまり後ろからという感じではないと思ったので、前から運びました。3、4コーナーで体が動いてきたら直線でもスッと動けたし、距離もまだ走れそうな感じです。ただ、テンションはカギになると思います」と語った。

 辻調教師は「スタートさえ決まってしまえばと思っていて、五分に出てくれました。二の脚のつくタイプで、理想的なポジションで競馬ができました。今日も返し馬に行くまではよかったが、ゲート裏はうるさくなっていましたので、今後の課題になると思います」と、今後への収穫と課題を口にした。

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