巨人・杉内俊哉投手チーフコーチと野上亮磨3軍投手チーフコーチが13日、ジャイアンツタウンスタジアムで開催された「GIANTS HOMETOWN fes 2025 supported by共立メンテナンス」のトークショーに出演した。

 ファンから現役時代の「ルーチン」について質問された杉内コーチは、セットポジションの構えに入る前に利き腕の左腕を上へと伸ばす、独特の動きのルーツを明かした。

社会人・三菱重工長崎でプレーしていた時代、登板中の先輩投手が、イニング間に利き腕を上に伸ばして振っていた。それを見て「何をしているんですか?」と聞くと「投げていたら血が(指先の)末端にいくから。(自分は)血がたまりやすいから」と返答があった。「なるほど」と自身も登板時にベンチ内でマネするようになったが「やっぱりベンチに戻った時は休みたい。何かいい方法…。『あ、毎球毎球やってやろう』」と思考を変え、1球投げるごとにマウンド上で行うようになったという。

 ソフトバンク、巨人でエースとして数々のタイトルを獲得してきた名左腕。打者ごとに相性はあるか、との質問には「ありますね」と即答し「得意な打者と苦手な打者は、すごいわかれるんです。僕は松井稼頭央さんが苦手でしたね。スライダーが通用しなかった。(体を)くるっと回ってレフト線にツーベースです」と苦笑いで振り返っていた。

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