日本卓球協会の星野一朗副会長が13日、都内で理事会後に取材対応し、7日に中国で閉幕した混合団体W杯で、男子の張本智和(トヨタ自動車)の名前が、入場時の選手紹介で呼ばれないハプニングがあったことなどについて、大会組織委と開催国の中国卓球協会から謝罪があったことを明かした。

 5日のグループステージの韓国戦前の入場時の選手紹介で、張本智の名前が呼ばれないハプニングがあった。

大会側の説明によると「故意ではなかった」という。その後すぐに張本智と、女子代表で妹の張本美和(木下グループ)のきょうだいに対して「大変申し訳ない」と謝罪があったという。さらに大会組織委と中国卓球協会から翌6日に星野氏と強化本部長の馬場美香氏が呼ばれ、「昨晩は申し訳なかった」と対面で謝罪を受けたという。

 また、6日のグループステージのフランス戦の男子シングルスに出場していた張本智に対して、試合中に現地ファンから心ないヤジが発せられた。これを受けて、日本側から正式に「これでは試合ができない」と運営側に連絡。アスリートファーストの観点からも大会組織委と中国卓球協会に「引き続き協力して欲しい」と呼びかけた。大会組織委と中国協会も客席にプラカードで「静謐(せいひつ)で文化的な応援を」と呼びかけるなどの対策を敷いていたといい、「ホテルも日本選手は全員を同じフロアにしてくれたり、厳重に守られていた」と語った。

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