◆ラグビーリーグワン2部▽第1節 花園40―14愛知(13日、愛知・パロマ瑞穂ラグビー場)

 5季目のリーグワンが開幕し、2部の花園(旧近鉄)はアウェーで愛知(旧豊田自動織機)に快勝。南アフリカ代表SOマニー・リボック(28)ら新戦力が活躍し、6トライを奪った。

昨季は入替戦で敗れたが、3季ぶりの1部復帰へ向けて好発進した。

 近鉄特急がアウェー名古屋で快走した。昨季2部2位の花園が、同1位の愛知に6トライ完勝。パロマ瑞穂ラグビー場にノーサイドの笛が響くと、新任の太田春樹監督(38)は「ディフェンスでよく踏ん張った」と後半の零封をたたえた。

 新戦力が躍動した。14―14の後半13分、昨季まで愛知所属のSH藤原恵太(31)が「絶対負けたくなかった」とラックサイドを突き、古巣から勝ち越しトライ。28―14の33分には、新加入で主将の元ニュージーランド代表CTBピーター・ウマガ=ジェンセン(27)が勝負を決めるトライを挙げ、愛知CTBの兄・トーマスとの異例の「双子対決」も制した。今季補強の目玉でもあるリボックは後半31分に退くまで、巧みにバックスラインを統率し、ゴールキック4本全て成功。「いい準備が勝因。みんなと一緒に日本での1試合目を戦えて誇りに思う」と笑った。

 チームは昨季開幕戦(花園)で敗れた愛知にリベンジし、リーグワン5季目で初の開幕白星。東葛(旧NEC)を迎える次節ホーム開幕戦(20日・花園)へ弾みをつけた。

「次も楽しみで仕方がない」とリボック。今季こそ1部復帰へ。これ以上ないスタートを切った。(田村 龍一)

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