巨人・浅野翔吾外野手が13日、福井県で行われたプロ野球現役選手によるシンポジウム「夢の向こうに」に参加し、来季の飛躍を期した。

 危機感が突き動かす。

3年目の今季は打撃不振で一時3軍を経験するなど苦しんだ。29試合の出場にとどまり、打率1割8分7厘、2本塁打、8打点。逆襲を目指して今オフからは阪神・森下やロッテ・西川らも通う都内の野球トレーニング施設「Rebase」での練習を開始している。「引き出しだったり、いろんなことを知りたかったですし、何かを大きく変えないとほんとにこのまま野球人生が終わってしまうという思いがあったので」と覚悟を明かした。

 濃密な時間を過ごしている。同施設では午前10時から午後5時過ぎまで約7時間みっちり練習。「(一番のメインは)バッティングですね」と、打撃フォームを見つめ直している。バットを振るだけでなく体の使い方なども勉強。「打ったりもですけど、座学とかいろいろやりながらです」。進化を目指して頭と体をフル活用している。

 阪神・森下も同施設で練習。今季23本塁打、89打点をマークした虎の中軸と一緒の時間に練習することもあるという。

「少し分からなくても森下さんのを見て『こういう感じか』とか、『こっちのほうがいいんじゃないか』と話しながらですね。ドラフトも同じ代ですし、学んでいきたいです」。4学年上の同じ右打者からも貪欲に吸収していく考えだ。

 外野の定位置を巡った争いは熱を帯びている。FAで加入した松本剛、丸、キャベッジ、中山、佐々木、若林らと競う。来季は4年目。このまま終わるわけにはいかない。一皮むけた姿で、レギュラーを奪いにいく。(宮内 孝太)

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