全国中学駅伝(14日号砲、滋賀・希望が丘公園陸上競技場=男子6区間18キロ、女子5区間12キロ)の出走メンバーが13日、発表された。2年ぶり出場の女子・御殿場中は、県大会でアンカーに起用され、2人抜きで逆転Vに貢献したエース岩渕理央(3年)を1区にエントリー。

先行逃げ切りで入賞を目指す。

 静岡の中学女子ナンバー1ランナーが全国の猛者とガチンコ勝負を挑む。御殿場中の岩渕が、県大会のアンカーから各校の主戦級が集う1区に起用された。「区間3位以内が目標。調子はいいので、ラスト勝負でどこまでいけるか楽しみ」と力を込めた。

 県中学ランキング1500メートルで1位の実力者にリベンジの機会が訪れた。1年生だった2年前に1区で起用され、レース途中で転倒。区間42位に終わった苦い思い出がある。「全国では悪い記憶が残っているので、いい思い出に変えたい」と雪辱を誓った。

 6日のしずおか市町駅伝では御殿場市代表として1区で出場。中高生区間の女子のエースが集う3・673キロを11分53秒で走破。高校生に交じって市で4位、町を含めても5位と健闘。

「想定タイムで走れたので自信になった」。全国に向けたいい予行演習となった。

 11月に全国切符をつかんでから芝生での練習に取り組んできた。週末は学校から車で10分ほどの「遊RUNパーク玉穂」で走り込み。大会会場には2度ほど試走した。「足の負担がロードとは全然違うけど、だいぶ慣れてきました」とうなずいた。

 前半から勝負をかける。「全国は序盤で遅れるときつい。前についていきたい」。勝又慎之輔監督(37)が岩渕に続く2区に成長著しいイングランド・ラシェイ・メロディ(2年)を配置。普段はバスケットのクラブチームに所属する2年生は「区間賞争いに食い込みたい」。序盤で勢いをつけ、先行逃げ切りでの入賞を狙う。

(塩沢 武士)

編集部おすすめ