TBS系「サンデーモーニング」(日曜・午前8時)は14日、衆議院議員の定数削減法案が17日の臨時国会の会期末までの成立が困難になっていることを報じた。

 番組では、国民民主党と公明党がに企業・団体献金を巡り、政党支部での受け取りを規制し党本部と47都道府県連に限定する法案を提出したことも伝えた。

 一方で自民党と日本維新の会は5日に衆議院議員の定数を1割減らす法案を国会に提出したことを報道。与党は議員削減の議論を先に進めたい考えも、野党は企業・団体献金の議論が優先であることを主張していることを伝えた。

 こうした経緯を受け17日の会期末までの成立は困難だという見方が広がっていることを番組は伝えた。

 コメンテーターを務めるBS―TBS「報道1930」のキャスターを務める松原耕二氏は定数削減について「これ、そもそもなんでできたかというと、連立に向けて維新の吉村(洋文)代表が突然…唐突に言い出したわけです。総理になるために高市さんが飲んだわけです」とし「議員の身分に関わることを…しかも1割なんで?という議論もないまま。しかも、これ1年で結論が出なければ自動的にどのぐらい減らすということが組み込まれているという…自民党内でも賛成している人ほとんどいないんです。維新の方も一番やりたいのは恐らく来年やるはずの副首都構想ですから、連立を恐らく離脱する気は、ないと思うんです。そうすると今、我々、何を見せられているのか?」とし「自民党は、とにかく連立を維持するためにこの法案を通そうという姿勢を見せなきゃいけない。維新は連立の大義名分としてこの定数削減を掲げてしまったがゆえに簡単に下ろせない」と解説し「だから、結局、国民不在の歌舞伎を我々、見せられているんじゃないだろうか」と指摘した。

 さらに自民党内で高市早苗首相への「不満もかなり広がっているようなんです」などとし「今、我々が国会で見せられているものというのは、ある種、急ごしらえの連立の不安定さ?それを映し出しているんじゃないか、そんな気がします」と解説していた。

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