◆第18回カペラS・G3(12月14日、中山・ダート1200メートル、稍重)

 JRA唯一のダートスプリント重賞は3歳以上の16頭で争われ、鮫島克駿騎手が騎乗した1番人気のテーオーエルビス(牡3歳、栗東・高柳大輔厩舎、父ヴォラタイル)が制した。中団からレースを進め、直線半ばで先頭に立つと最後は後続を5馬身引き離した。

ダートの1200メートルは5戦5勝とし、4連勝で重賞初制覇。父のヴォラタイルは産駒のJRA重賞初勝利。

 2着に2番人気のヤマニンチェルキ(岩田望来騎手)、3着は6番人気のエコロアゼル(団野大成騎手)が入り、3歳馬が3着までを独占した。勝ち時計は1分8秒6。

 鮫島克駿騎手(テーオーエルビス=1着)「強いのひと言ですね。(この馬の強さは)最後にしっかり切れてくれるし、馬群や馬ごみでもひるまずに競馬してくれるので進路が作りやすくどこでも突っ込むことができます。レースの上手さがきょう乗ってみて備わってきたなと思います。行く馬がある程度分かっていたので、できたらその後ろぐらいから競馬をしたかったけど、中間から休み明けの感じがあった。前半の入りもそういった感じでふわっと入ってポジションが後ろになったけど、落ち着いて乗ろうと思っていました。目の前にガビーズシスターとヤマニンチェルキがいて、その2頭が外を回すのが見えた。インサイドが結構スペースができてサンライズアムールがそこを割っていく感じだったので、この後ろなら進路を十分に確保できるなと思ってそこを選んでいきました。きょうは結果的にどんなペースであろうと、どこからでも突き抜けたと思います。

強かったし、ダート短距離のトップクラスの一頭だと思います。ダートの短距離のG1というのが国内にはないので、いろんなところにチャレンジしていける馬だし、可能性を感じます。強さを見せることができて本当に良かったですし3歳馬でとてんも可能性を感じる馬なので人馬ともに応援してもらえたらと思います」

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