女優の朝倉あきが14日、東京・ヒューマントラストシネマ渋谷で開催中の「カンヌ監督週間in Tokyo」で上映されたスタジオジブリのアニメ映画「かぐや姫の物語」(13年公開、高畑勲監督)のトークショーに登壇した。

 主人公・かぐや姫の声を務めた朝倉は、本作のオーディションについて「心して受けに行ったのですが、大規模でたくさんの方が受けに来ていたこともあり、流れ作業のようで。

ワンフレーズだけ読んで『もうOK、さようなら』と言われてしまい、帰り道に号泣しながら帰ったんです。だけど受かりました」と懐かしげに振り返った。

 高畑監督からは、オーディション合格後に「あなたなら託せると思った要素があった」と太鼓判を押されたといい、「右も左も分からない新人の時に抜てきしていただいた。本当に優しくて、孫のように接して下さった」と感謝した。

 アニメーション界の巨匠として数々の名作を生み出した監督のすごみについて、朝倉は「愛とはなんだろう、『竹取物語』がなぜ日本でここまで愛されるのかなど、幅広い分野のことに対して学者的な探究心を持ち、考えていらっしゃった」と尊敬の念を語った。

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