女優・吉永小百合(80)が14日、都内のホテルで写真集「吉永小百合」(世界文化社、税込み2万5000円)のサイン本お渡し会を行った。

 吉永にとって大変珍しい催しで30年ぶりの開催。

60人限定でサイン入り写真集1冊、ケーキにコーヒーまたは紅茶などが付いて費用は3万3000円。高価なイベントだが、360人ほどの応募者があり、競争率は6倍。本人と至近距離で対面でき、交流できるまたとない機会。お渡し会の前には生トークも行われた。

 対面後、感激のあまり涙を見せる女性ファンも。また吉永に対して「生きるヒントをもらっている」と伝えた人も。本人も、この言葉には励まされた様子。吉永は公開中の「てっぺんの向こうにあなたがいる」(阪本順治監督)の撮影中にあばら骨を折るアクシンデトに見舞われた。「もし、あれが大腿(だいたい)骨だったら撮影できなくなっていた。もう1本やれば(映画出演は)125本目になる。決して転ぶことのないよう、もっとしっかりしなきゃ」とすでに次回作を見据えている。

 囲み取材では「え? 30年前にもやったんですか? 全然覚えてなくて」と苦笑い。

お値段的に写真集を買いたくても手が出ない人も少なくない。この点にも言及し「どうして高くなったかというと、124本全作品のスチールを入れたりする中でどんどん高くなったみたいです。確かに高いですよね。(購入できなくても)図書館などでご覧いただければ」と話した。

 写真集「吉永小百合」は、主に昨年1月に亡くなった写真家・篠山紀信氏(享年83)が1972年から95年にかけて撮影したものをセレクト。また映画出演作全124作品のスチール写真も収録。また吉永による篠山氏への追悼文、俳優人生を公私を含めて振り返る文章も収められている。値段は張るが、“小百合本”としてかなり充実した内容で、永久保存版といえそうだ。

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