◆香港マイル・G1(12月14日、香港シャティン競馬場・芝1600メートル)

 日本勢は2頭が出走したが、19年アドマイヤマーズ以来、5頭目の勝利はならなかった。

 23年4着、24年2着と3年連続の挑戦で、引退レースとなるソウルラッシュ(牡7歳、栗東・池江泰寿厩舎、父ルーラーシップ)は、クリスチャン・デムーロ騎手が騎乗。

直線は香港のヴォイッジバブル(ザカリー・パートン騎手)との追い比べとなったが、ゴール前でわずかに前に出られて2着だった。今年のドバイ・ターフで香港最強馬・ロマンチックウォリアーを完封。国内のファンだけでなく香港でも注目を集めていた。

 3歳牝馬2冠のエンブロイダリー(牝3歳、美浦・森一誠厩舎、父アドマイヤマーズ)は、クリストフ・ルメール騎手が騎乗。道中はソウルラッシュのすぐ後ろにつけていたが、直線は伸びず11着だった。19年の覇者アドマイヤマーズ産駒として父子制覇を目指していた。

 ヴォイッジバブルは連覇で、勝ちタイムは1分33秒47。3着は香港のレッドライオン(ヒュー・ボウマン騎手)が入った。

 クリスチャン・デムーロ騎手(ソウルラッシュ=2着)「前走のマイルCSではあまり力を発揮できなかったですが、今日のソウルラッシュは最高の状態でした。彼の本来の力を出せたと思います。彼はとてもタフです。できる限り長く乗り続けたいと思いました」

 池江泰寿調教師(ソウルラッシュ=2着)「年のせいか、だんだんずぶとくなってきて、うながしながらようやくあの位置が取れた感じでした。

勝負どころからさらにずぶとくなってきて、直線である程度エンジンかかったかなと思ったのですが、ソラを使ったり馬が頑固になってきたなという感じを受けました。上がってきても芯から走ったという息の入り方してませんでしたし、最後に勝たせてあげたかったので、こういう形のレースになって申し訳なかったと思います」

 クリストフ・ルメール騎手(エンブロイダリー=11着)「ソウルの後ろでいいポジションを取れた。リラックスして走れたけど、3コーナーからペースが上がって、手応えがなかった。ギアアップもできず、敗因は分からない。もう少し走れると思ったけど、今日は力が足りなかった」

 森一誠調教師(エンブロイダリー=11着)「ちょっと出負けした感じで、そこからポジションを取りに行く選択肢もあったと思うんですけど、ジョッキーは1列下げて、外めの馬場のいいところを走らせたのかなと思います。手応えよく走っていて、直線はひと伸びしてくれるのかなと思っていましたが、外の馬に来られてからは手応えがなくなってしまって、非常に残念な結果になってしまいました」

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