劇団東京マハロの矢島弘一がこのほど、スポーツ報知の取材に応じ、脚本・演出を手掛ける舞台「あるいは眞ん中に座るのが俺 2025」(東京・赤坂RED/THEATER、17~25日)の見どころを語った。

 レオナルド・ダ・ヴィンチの世界的に有名な絵画「最後の晩餐」をモチーフにしたコメディー。

2020年以来、5年ぶりの再演となる。「前回はコロナの緊急事態宣言が実施されて、途中で公演中止になってしまったので、改めて上演したいと思いました」。単に明るく楽しいコメディーだけでなく、イスラエル・パレスチナ問題など現代の時事ネタも盛り込んでいる。

 キリストが処刑された後の後継者争いなど、人間の滑稽さも描く。「組織に生きる人間の姿は2000年前も現代も変わらない。前回の上演からリアルな部分をより濃くしています。ダンスも取り入れています。演劇人は戦闘地には行けませんので、作品の中で愛と平和を伝えていきたい」と思いを込めた。

 女優の及川奈央がマハロの公演に初参加。「架空の人物で、イエス・キリストの愛人という設定のマリア役を演じてもらいます。勘がいい方なので、残りの稽古を通じてもっと良くなると思います」と期待を寄せる。さらにお笑いコンビ「2丁拳銃」の川谷修士、プロレスラーでミュージシャンでもあるアントーニオ本多も参加する。

 ほかに五十嵐山人、泉知束、今林久弥、内谷正文、お宮の松、津村知与支、中村信幸、西ノ園達大、西野優希、本間剛、森一弥らも出演する。

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