◇陸上◆全国中学駅伝大会 (14日・滋賀県希望が丘文化公園男子6区間18キロ、女子5区間12キロ)

 男子の浜松開誠館中で4区の2年生エース・原恭一朗が、区間5位となる9分33秒の走りで10人抜きを演じた。チームは31位だったが、2人の2年生が全国の舞台で健闘した。

 最初からトップギアだった。浜松開誠館の原が4区で必死に前を追いかけた。41位でたすきを受けて2年生エースの闘志に火がついた。「前に人がいたので絶対抜こうと思った。もう少し抜きたかった」。10人抜きの快走にも、物足りないような口ぶりだった。

 3000メートルの持ちタイムはチームトップの実力者。区間賞には14秒及ばなかったものの、区間5位の快走を演じた。チームは31位と一昨年の13位から大きく後退する中、意地を見せた。

 来年1月に広島で行われる都道府県対抗駅伝の中学代表メンバーに選ばれている。出場は流動的だが、「シニアや高校生から学べることはあると思う」と、一流選手と会う機会を楽しみにしている。「来年は(エースが集う)1区を走って、上位でたすきを運んできたい。

全中でも活躍したい」。真のエースになって全国の舞台に戻ってくる。

(塩沢 武士)

  ▽男子 〈1〉木瀬中(群馬)57分01秒〈2〉宮崎大淀中(宮崎)57分38秒〈3〉成瀬中(神奈川)57分52秒㉛浜松開誠館中1時間00分04秒

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