【高校サッカー】北海の２年生ＧＫ本田悠晴が自身初の全国へ「ぶっ倒してやるという野心」選手権キーマン特集②
初の全国選手権を心待ちにする北海高GK本田 画像（1枚）

　２８日に開幕する全国高校サッカー選手権（東京ほか）に、北海道からは北海が２年ぶり１４度目の出場を果たす。２９日の１回戦・大津（熊本）から始まる戦いへ、カギを握る選手をポジションごとに紹介する。

今回はＧＫ本田悠晴。

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　今春から正守護神の座を託された。３年生主体のチームで、スタメンを張る２年生はＭＦ国分遙斗と２人のみ。「負けたら３年生が引退という中で、北海のゴールを自分が守るという責任は感じているので。試合になったら学年に関係なく、（指示を）言っている」。強い自覚を持って、自身初の全国舞台に臨む。

　「今年１年を通しても、１対１での失点はなかったと思う」と口にするように、窮地での集中力には自信がある。道大会決勝の札幌大谷戦では０―０の前半２１分、相手ＦＷとの１対１の場面で前に出てセーブ。流れを引き寄せ、１―０勝利に貢献した。「頭は冷静に、前に出なきゃという時は出て、体に当てるのは強み」。大舞台でも積極性を出し、失点を食い止める。

　北海が前回の選手権に出場した２年前、中３だった本田は道大会決勝を現地で観戦した。

「泥くささというか、そこから出るパワーや強さがグッときて。ここで優勝したいと思って入学した」。抱いていたイメージ通りに、練習から全員が体を張り、ゴールを割らせない戦いでつかんだ全国切符。その一員に加われたことを意気に感じ、魂のＤＦを最後方から鼓舞する。

　２９日の１回戦で対戦する大津（熊本）は、今年の全国高校総体で準優勝など全国屈指の強豪。対戦が決まった際は戸惑いもあったが、吉川哲太コーチのミーティングでの話に気持ちが変わった。「強い高校にチャレンジできることの良さを伝えられて。今はぶっ倒してやるんだっていう野心が芽生えている」。臆することなく戦い、目標の全国勝利をつかみ取る。（砂田　秀人）

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