記念すべき「第50回報知映画賞」の表彰式が15日、都内で行われた。
「ナイトフラワー」(内田英治監督)でドラッグの売人役を演じ主演女優賞に輝いた北川景子(39)は黒の優雅なロングドレス姿で登壇。
同じ所属事務所でプライベートでも親交のある先輩・椎名桔平(61)に花束を贈られ、「北川さんの俳優としての覚悟をずっと見せつけられた気がします」と称賛されニッコリ。
北川は椎名を見ながら「新人の頃を知っていただいている先輩からこのような場所で花束をいただけるなんて夢のようです」と感謝した。
「一緒に命を燃やして演じてきました森田望智さんと一緒に賞をいただけましたことを非常にうれしく思います」と目を輝かせて話した北川。「今回、非常に貧しいシングルマザーで2人の子供を育てる役をやらせていただきました。困難な状況にあっても希望を捨てずに正しい選択ばかりではありませんが、普通に命を削って大切な家族や子供を守り抜くという、その役柄から私も一人の人間として、また子供を持つ母親として、非常に励みをもらったなと思います」自身も夫で歌手のDAIGOとの間の2児を育てる母親であり、撮影中は食事量も制限し、ノーメイクだったといい、極限の自分をカメラの前でさらけ出した日々を振り返った。
さらに「俳優という仕事は、役を通じて成長できることが素晴らしいなと思って、22年間続けてくることができました。また映画というのは作品を通じて未来永劫ずっとお客様に夢や希望を与えられるところが素晴らしい仕事だなと思っています」と、しみじみ話した上で「今日は映画に携わる関係者の皆様と、このようなひと時を持てましたことを、とてもうれしく思います。これからも日本映画のために自分の持ちうる能力を役立てられるような、そんな役者であり続けたいと思っています。これからも精進して参ります」と美しい笑顔で決意表明。
デビューから22年。特撮ドラマや雑誌モデルを経て、映画女優を夢見てオーディション続きの毎日だった実は苦労人の女優が、報知映画賞の舞台で映画女優として、まばゆい光を放った。
この日の表彰式の模様はBS10で15日午後6時から放送される。
◆ナイトフラワー 2児の母である永島夏希(北川景子)は生活に困窮し、ドラッグの売人になる。格闘家の芳井多摩恵(森田望智)からボディーガードをする代わりに利益の半分を渡すよう提案を受ける。2人は過酷な世界を生き抜くため、支え合いながら運命を共にする。
◆北川 景子(きたがわ・けいこ)1986年8月22日生まれ。兵庫県出身。39歳。2003年に「ミスセブンティーン」に選ばれモデルデビュー。同年、ドラマ「美少女戦士セーラームーン」で女優デビュー。06年「間宮兄弟」で映画デビュー。07年にテレビ朝日系「モップガール」で連ドラ初主演。現在放送中のNHK連続テレビ小説「ばけばけ」に出演中。

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